大学時代、精神看護の実習が井之頭病院でした。
ドキドキしながら足を踏み入れると、病院の中があいさつと会話であふれていて、温かい雰囲気に驚きました。
指導してくれた看護師さんが学生の話をじっくり聴いてくれたのも嬉しかったし、患者さんが参加していたプログラムにもとても興味が湧きました。精神看護おもしろそう、ここで働きたい!と思いました。
入職して2年目になります。日々病棟で働いていると、患者さんとの会話は病気や治療に関する内容になってしまいがちで、患者さんとの信頼関係を築く難しさを感じます。
そんな中で、わたしは患者さんとの“ふとした時間”が好きです。患者さんと院庭を散歩するとき、病室から一緒に外の景色を眺めるとき、患者さんに関心を持って同じ空間を過ごしていると、患者さんが教えてくれることがあります。
「本当は明るい性格なの。」「退院してサッカーの試合を観に行きたい。」
病気や症状から離れた“その人”を知る、そんな時間と会話を大切にしたいと思います。“その人”に興味を持って、個性を尊重した関わりができる看護師でありたいと思います。
患者さんとの関わりの中で、看護師の中に生まれる気持ちや患者さんの反応を観察して、みんなで共有しながら、患者さんの精神状態をアセスメントし、支援していく、という精神看護の過程は本当に奥が深いと感じます。
私はまだ新卒2年目なので、精神医学の知識や看護技術、関わりが難しい患者さんへの対応など、わからないことや戸惑うことはたくさんあります。でも、困ったとき、先輩方は優しく丁寧に教えてくれて、そっとサポートしてくれます。同期や後輩とは悩みを分かち合えます。ひとりで悩まなくていいと思える温かい雰囲気があるので、新卒でも無理なくやりがいを感じながら働けていると感じます。
精神看護に興味を持っている方、井之頭病院で働いてみたい方、ぜひ井之頭病院で精神看護の楽しさを一緒に感じましょう。